team_B


2002年度(62期生)山行

伊吹山へ雪上訓練
2月1日2日、伊吹山へ雪上訓練に行ってきました。
メンバーは、石井、角田、桝田のいつものさみしいメンバーでしたが、中身の濃い訓練ができました。
この寒波で降った雪が、伊吹にはめずらしくたっぷりあり、一日目は、ラッセルとキックステップの復習をしつつ頂上まで登り、いつものアンテナのある裏の斜面で、滑落停止、スタンディングアックスビレー、デッドマンの使い方、大阪方式のまねごと、などをしました。雪が多い上にやわらかくて、すべってもなかなかスピードがつかないのが難点でしたが、少ない人数なのでみっちりできました。
菊池敏之著「最新クライミング技術」に出ていたのですが、スタンディングアックスの姿勢を今までは、「気お付け」の姿勢で両足を揃えてピッケルの上に立つ方法を教わりましたが、「休め」の姿勢で片足(踏み込み足)をピッケルの上に乗せた体勢の方が、踏ん張りが利くとありました。試してみて、なかなか良い事がわかりましたので、みなさんも試してください。
二日目は、泉州にも導入されたビーコンによる遭難者の探索の訓練と、雪の中に埋没する体験と、弱層テスト、雪洞堀をしました。ビーコン探索は、埋没者が複数になるとかなり難しくなることがわかりました。
ビーコン探索と埋没体験を通じて、全員の感想は、
「絶対本番で体験したくない。」でした。
二日間とも天気がよくて、充実した訓練ができました。1日の晩には、泉州山岳会名物の貧乏鍋を食べてもらい、Bのカリキュラムも最終を向え、名実ともに泉州の仲間入りが出来たのかなと思っています。


   桝田 記

ビーコン操作をしています 雪が多くてなかなかスピードがでません 雪洞も掘りました




冬合宿 蝶ヶ岳・常念岳縦走
12月29日〜1月2日
SL桝田、石井、角田、湯淺
今年のBチームの合宿は、リーダー1名、メンバー3名のさみしい合宿でしたが、合宿期間中好天にも恵まれ充実した山行ができました。
今回前半は、1日目は徳沢まで、2日目は蝶ヒュッテと、余裕をとりました。
3日目のアタックについては、計画当初とても常念までは往復できないと思っていましたが、本当に天気がよかったのと、雪がしまっていてラッセルもなかったし、一番は、メンバー全員が、12時間のアタックによく耐えてくれたことが、ピークハント出来た要因だと思います。
4日目の下山も、12時過ぎのバスに乗るために、2時起き4時出発という強行軍でしたが、それにも、みんなてきぱきと撤収して、真っ暗らの中を下山し、予定通りバスに乗る事ができました。
今回の合宿は、メンバーそれぞれ思い出深い合宿になったと思います。

     桝田記

@12月31日長塀尾根を行く A12月31日長塀から稜線に出て
 常念を望む
B12月31日蝶ヒュッテ手前
 樹林帯BC
C1月1日朝焼けの穂高 D1月1日常念山脈から穂高を
 望む
E穂高がいっぱい
F1月1日槍ヶ岳 G1月1日コルから常念を望む H1月1日常念頂上1 I常念の向こう側大天井




堂満ルンゼ
1月19日
CL杉山、木下、大崎、角田、桝田
M・B合同で堂満ルンゼに行ってきました。
湖西道路が延長して、まったく国道を走らなくても登山道の入口に着きます。ですからコンビニに寄りたかったら手前で降りないといけません。
18日11時ごろテント場に着きましたが、労山の講習会でテントがいっぱいでした。ですから、翌朝の出発は、彼らより早くでました。取り付きには、トレースが残っていて、簡単に見つけることが出来ました。気温が高く雪質はあまりよくはありませんでしたが、量はたっぷりありました。ただ登るだけでは、面白みがないので、ロープを使った練習をしながら登りました。
無事頂上に着いたのが、11時ごろで、琵琶湖は、雲の下におおわれて見えませんでした。何か雲行きもあやしくなってきたので、武奈ヶ岳は中止をし、金糞峠を通って早々に下山しました。
スタッカットのいい練習になったし、雨が降るまえに下山できたし、おじさんばっかしの山行でしたが、楽しい一日でした。
   桝田  記
ロープを使う練習もしました 堂満ルンゼ 頂上 琵琶湖は雲の下






木曽駒ヶ岳
11月23日・24日で木曽駒ヶ岳に行ってきました。
メンバーは、CL吉田、石井、湯淺、角田、桝田です。
吉田さんのナビ付レガシーで、木曽駒高原スキー場に着、即仮眠。翌朝明るくなって出発。スキー場には雪はなく、人工降雪機の回りに少しあるだけ。誰もいないスキー場は、なんとなくわびしい。林道終点から川を渡り尾根に取り付き急坂を登る。ちらほら雪があらわれだす。2ピッチで七合目避難小屋に到着。吉田さんがBで登った時には、小屋は火事で焼けてなかったそうなのだが、りっぱに再建されていた。中でヤッケを着る。小屋の中での身繕いは助かる。ここから尾根筋を行くか、夏道を行くか二人で迷った、結局、雪もしっかりしているので、夏道を選択する。
トラバース道の斜面が急になり道が雪でふさがれた所が現れた。道を行くのをやめて、少し下を回り込んでから直登してそこをかわした。が、またまた同じような場所があらわれた。はしご道も出てきた。出発前、装備にロープも考えたが、今回は、ロープが必要なら引き返すという事でロープはもってこなかった。吉田さんとトップを交代しながら進むが、二人とも顔には不安感を微塵も出さず突き進んだ。なんとか危険箇所をクリアーしコルの手前まで来た。ここで時間切れ。翌朝木曽駒の山頂を目指す。コルまでの登りは結構斜面がきつく、始めての者にとっては、恐怖感に襲われたようだ。
キックステップを促しながら慎重に登る。コルから頂上までの1ピッチは、問題なく登れた。天気は最高で360度、遥か彼方の後立から北アルプス、南アルプス、八ヶ岳、富士山まで、全部我々で独り占め。
下山でまた、昨日の夏道を行くか、麦草岳の尾根筋を行くか、二人で迷った。吉田さんの判断で、昨日の夏道を行くことに決定。昨日のトレースのおかげで帰りは思ったほどではなくすんなりと小屋まで帰ってきた。かなり前に尾根筋を行った先行パーティーは、まだ来ていない。やはり我々が正解だったようだ。
今回の山行は、Bにしては、少し無理をしたところがありましたが、その分、みんなに達成感を味わえてもらったと思います。天候、雪の状態、メンバーの力量などうまく噛み合った山行でした。 (桝田記