大峰 中の川


山行期間 2006年 08月25(夜)〜27日
メンバー CL杉山 SL石井 日下 中野 小寺
山行地域 大峰山脈 中の川 (奈良県)
ルート 中の川出合 → 中の川 → 七面山 → 七面谷車止めゲート
山行スタイル 沢登り


<山行報告>

 沢登りとは・・・道なき道を行く。
ルートを決めるのは自分だ。 可能であれば滝を直登、無理なら滝を高巻く。 行き詰まると力のあるものが突破口をひらき、シュリンゲで後者をひっぱり上げる。 時にはザイルを伸ばす。 沢登りはチームワークで登る山だ。 そして、もっとも自然を身近に感じることが出来るものではないであろうか。

 極楽滝が正面にあらわれ、右岸の壁に取り付き高巻く。 川原を歩いて行くと今度は、牛鬼滝があらわれその先は廊下になっていてとても美しい。 なかなか手強い滝が予想以上に時間が掛かってしまうが、多様に変化し次々と目の前に飛び込んでくる渓谷美の世界は、私をワクワクさせて飽きさせることなく終始ご機嫌だった。
強い雨が降ったり突然晴れたりとおかしな天気だったが、そのお陰か、渓に虹が架かるというとても素敵な景色を見ることが出来た。 枝谷にあたるツナウチ谷を数メートル上がったところを幕営地とした。

 周囲が大きな壁に囲まれそこから40mの黒滝が流れ落ちる。 それは素晴らしい光景だった。ここは、右岸を大きく高巻くがとても高度感があり、嫌らしい高巻きだった。 再び懸垂下降で谷へ下りると、黒ナメ八丁といわれる黒い岩盤のナメが続き穏やかな形相となる。
やがて、水は涸れゴーロを行くとでっかいCSが次々と現れる。 出来るだけ沢筋から離れず、最後は源頭部へ。 ここが、2日間じっくりと遡行してきた旭ノ川中ノ川の源頭部だと思うとなんだか感慨深いものがあった。 最後は、笹に覆われた槍の尾へツメ上がり、七面山登山口へ下山した。

「沢旅」 そんな言葉がとても似合う山行だった。

記:日下      .


<行動記録>

8/26 林道駐車地 07:30 → 地獄滝 10:20 → モジケ小屋 14:40 →
(−)  → ツナウチ谷出合 16:20
   
8/27 ツナウチ谷出合 5:50 → 黒ナメ八丁 9:00 → 槍の尾13:15 →
(−)  → 七面山西峰 13:30 → 七面山登山口 15:00 →
   → 地獄谷車止 15:40