2005年 8月13日

アルジャンチェール小屋 → アルジャンチェール → ログナン → シャモニ


AM2:30頃から周りがざわつきだした。

そしてみないなくなった気配。
と、西村さんの 「起きよか。」 の声。3:10 よし。朝食へ。

タッタッと準備して4時すぎ出発!。。。と貴重品が心配になる。
えぇ! とザックをみたが見落とし、断って部屋へダッシュ!
ない。。。もどってザックにあったー。 ホーッよかった。
意識して入れたつもりだったのだが。。。5分くらいロス。 すいません。


ヘッドランプを付けて昨日積んだケルンをたよりに進む。
途中から氷河を右手に。 と、ドンづまり。 左手も氷河だ。 と、アイゼン装着。
そして左手から行こうとすると・・・岩だった。エッ?

右へ上がっていく。 ほか2パーティー。
暗いので把握しにくいがクレバスを避けて右へ右へと上がっていく。
少し傾斜がゆるくなった頃、下のほうでドーンという音。 氷河が崩れたのだ。 恐ろしい。


天気も出発時には少しみえていた星はなくなり、良くない。
その中をただただルートを見きわめてすすむ。 そして雪原さらに雪壁を行く。

呼吸を整えアイゼンの爪をきかせて登った。 やがて岩場へ。
さらに注意しながらピッケルの先を強くさし、上がる。 左は岩。 右は所々氷だ。
左よりにひたすら上がると稜線にでた。

風が強い。 そして視界もわるい。 右に進む。 ひとつ岩場をこえ2つめ・・・
上がると頂上であろう雪がぽっかりついていた。


ここだ! 最終西村さんが確認のためあたりをみてきてくれて頂上と確信をえる。 よし。
握手、写真を数枚とって、さぁ下山だ。 のんびりしていられない。
相変わらず風は強く、雪が降り視界も悪い。 少しでもやさしいポイントを探し降りていく。

出発 お見送り
頂上にて

岩場の下部に到着。 さぁ、ここから雪壁だ。 スタカットで下る。
ピッケルと同時にアイススクリューでもビレイをとる。
ロープいっぱいまで下り、そこでビレイ。 これを数回繰り返す。
途中から斜度がゆるみ、コンテで下る。 雪原に到着。 一安心。
写真をとって休憩する。


と、天候が回復してきているではないか!
振り返ると頂上が蒼い空をバックに輝いていた。

氷河に入っていく。 目印にと覚えていた岩を左に巻く。
行く手はガスに包まれているのだが、不思議と私たちといっしょに下りてくれていた。

トレースがわからなくなって、渡った後、見るとビックリするようなところなども
通過して(クレバスのジャンプとか)下ると、右に岩がみえた。

見覚えのある岩だ。 取り付きの氷河と間違えた岩だった。
そのまま末端まで下降。 戻ってきたのだ。 もう頂上はみえなかった。

さぁ帰ろう、シャモニへ。


荷を整えケルンをたよりに下っていく。 天気は本当に回復していた。
そして気持ちも切り替わっていた。

そうだ水晶だ。 坂口さんのお土産に水晶見つけなきゃ。

まもなく氷河に入るというところで、先ず西村さんが大きいのをみつけ、
それを見れなかった私がふと石を転がすと、
あった〜!いっぱいついてる〜!!
さっそくザックへ。 ハンドボールくらいの大きさ。 重い。 けど心は軽い。


そしてひたすら氷河をあるいてわたり終え、岩場を氷河とともに下り、やーっと駅の道しるべが。
ハイキングの人の姿も。
そこからは氷と岩に木々の緑とお花畑の花の色と。。。と青い空も入ってうるおった。

16:20駅着。
最終は17:00だった。 ロープウェイで下りてバスにのってシャモニ着。


そしてわたしとユアサさんはスネルスポーツに報告&お買い物。
(会のおみやげ用ルート本も購入)
そしてベルナデットさんに報告。 心配してくれていた。

部屋に戻って 「坂口さんお土産あるよ〜」
ドサッと出すと 「めっちゃうれしい」 と喜んでくれた。
「持って帰るの空港行けるかなー」 とも!

それから用意してくれてた夕食のおそばをいただく。
ズルズルズルル〜〜。 おいしい。
長い一日が終わった。 ぐっすりねむった。

ログナン
ログナンへの道

2005年  8月12日 ⇔ 8月14日 

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登る
登り
下山
急いで下山
スタカット
スタカット
石橋
石橋
雪橋
雪橋
回復
回復
ログナン
ログナンへの道
ログナン
お花畑にて